2014年08月19日

洋菓子店ギャラクシー

また少し(少し?)間が空いてしまいました(^^;

タイトル通り、先々週のサンデー合併号に掲載されていた若木民喜先生の読み切り『洋菓子店ギャラクシー』の感想です。

既に読んだ人向けという事で詳しい紹介は省きますが、大雑把に言えば「潰れて一家心中寸前の洋菓子店に宇宙帝国の侵略員(1名)がやって来て、なんやかんやで一緒にケーキを作る事になる」です。

45頁もある本作ですが、読後の率直な感想は「ゆるふわだなー」でした。運動部系女子とケーキ。作者の好きなもので固めた、某ラノベ風に言えば「100%趣味で書かれた漫画です」みたいな趣きがあったり。

趣味なのはいいのですが、気になったのは、何処に入れ込んで読めばいいのかよく分からない事です。そもそもヒロインは何故お店を潰したくないの? 何故あの店とケーキにこだわってるの? ケーキ、祖父、店・・・何処にも強い思い入れがあるようには見えないし、しかもヒロインはケーキ作りはド素人。設定と人物の繋がりが弱いので、ドラマ性も自然と脆弱に。

女の子が可愛ければいいじゃん! という考えもアリですが、個人的には45頁もたせられるほど可愛さに特化しているようには見えませんでした。運動部系の設定も活きてるような活きてないような。

作者の無類のケーキ好きを活かして「好きこそものの上手なれ」を極めるのも一つの手ですが、せいぜいケーキ作りにおけるちょっとした豆知識が出て来る程度で「さすが!」って感じはあんまり・・・。

で、このままだとそもそも「ケーキ店のお話」が始まってくれないレベルなので、強制力として冒頭に「心中話」があるわけですが、(なぜ借金を店の復活以外で解決しようとしないのかがやっぱり分からないのは置いておくとしても)結局これも途中で投げっ放しになっています。なにしろ父親は後半全く出て来ませんしね。つまるところ話の主軸には成れていないという。

総じて、色んな意味で中途半端だ、という印象です。

・・・とまぁ色々あしざまに書きましたが、おそらく作者はこれらのほとんどに自覚的なのだろうな、と思います。その証拠に・・・というほどではないですが、掲載直後にTwitter上で作者ととある読者の間にこんなやり取りが。

@Ei_Yas: オンナノコが可愛いだけで内容的にはヤマなしオチなし意味なしでケーキ作るだけの話で、漫画としてどこを面白がらせようとしたのかさえ理解できませんでした。ケーキ作りの学習漫画かケーキ作りをネタにした科学漫画です、これじゃ。
@angelfrench: 見事な分析。そういうものを描いたのです。
@angelfrench: 女の子がかわいかったら意味はあるけどね。むしろ、意味が一杯あるんだよ。読み切りだから、こんなごった煮で出せる。

個人的には、読み切りだからこそフリやオチをしっかり作らないと満足感に関わるのでは・・・と思うのですが、確かに作品のスタイルというのはそういうものばかりではないですよね。

──なんとなく思ったのですが、もしかしたら作者は、80年代位の読み切り少女漫画、それもSFやファンタジー要素のあるボーイミーツガールなナンセンスコメディ辺りを志向していたのではないでしょうか?(ここで個人的に思い出したのはめるへんめーかーとかその辺り・・・^^)

そう考えると色々合点が行くような気は(勝手に)して来ました。勿論それが上手く行ったかどうかはまた別の話ですが(作風とのマッチングやセンスが必要な難しいものでしょうからね)。でも振り返ってみれば、神のみの中でも既にその兆候はあった気がします。栞とのカシラギ云々の辺りなんか特に。
posted by へこ at 22:17| Comment(0) | アニメ・漫画・映画・ゲーム等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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